【中米旅行記Part1】パナマシティは運河収益に支えられたカオスな街だった
こんにちは、コジオです。
先日遅めの長期休暇を頂いており中米旅行にいってきました。
今回はその第一弾としてパナマの首都、パナマシティの観光記です。
パナマは中米に位置しており、北米と南米を陸続きで繋いでいる大陸の南寄りに位置しています。
この国で有名なのは何といってもパナマ運河です。
この運河によって、本来なら陸続きになっているため不可能だったカリブ海と太平洋間の行き来ができます。
これが貿易上とても役立つわけで、例えば最近LNG(液化天然ガス)の輸出が目覚ましいメキシコ湾から日本への航路でいうと、パナマ運河経由がアフリカ最南端の喜望峰ルートに比べて15日ほど短くなるんです。
私も商社マンをやっているので貿易の要所として有名なパナマ運河には以前から興味を持っており、今回Panama Marine Adventures が行うクルーズに参加してきました。
通常だったら許可された船しか通過できないところを、週末のみ観光船が運行しており、運河を走り有名な水門を通過することが出来るのです。
早速開門風景をご覧いただきたいのですが、まずは前提として開門の仕組みについて分かりやすい動画がありますので紹介させて頂きます。
水位の高いカリブ海側から低い太平洋側への移動の場合ですが、
①船が水門に到着、後方の門を密閉する
②前方の門の穴から排水する(動画に穴はありませんが実際の門には穴があります)
③水位が下がったところで前方の門を開門、通行する
④通行後、今度は前側の門を密閉し今度は後方の門を空け、水位を元の高さに上げる。
という手順になります。
それでは実際の開門風景をご覧いただきましょう!!
船が段々と水門に近づいていきます
水門に到着しました。この時点で後方の門を閉じ始めます。
後方の門が閉じられたところで前方の門から排水を開始、段々と水位が下がります。
水位が下がりきったところで第二の門も開門、開いたら船が運行します。
後方の門はがっちりと密閉されています。
こんな感じで大迫力の開門風景に圧倒されてしまいました!!
その後日本の船(日本郵船)も発見し、日本企業の健在ぶり?も見れて大満足のクルーズでした。
さてさて、クルーズはそんな感じで終えましたが、パナマのもう一つの大きな特色が無数に乱立した高層ビル群です。
少し遠くからですが多くの高層ビルがあり、建設中のものも多かったです。
このようにビル群が発展したのはここ20年程度、転機は1999年に運河をアメリカから完全返還、通行料金の収入権利を得てからのようです。
これだけの建設ラッシュを実現させる運河収益の力の強大さを感じました、、
ちなみに夜はこんな感じ。
このビル群があるエリアは「新市街」と呼ばれています。
中々凄いですが、やや明りが少ない気も。
「中米のシンガポール」と言われるパナマですが、さすがに本家と比べると若干見劣りします。
ビルもたくさん建設したはいいものの、空室率が結構高いらしい。
実需を追い越してビルを乱立させる、やや無計画な点に新興国感がにじみ出てますね。
さて、こんな派手さを見せる一面もあるパナマですが、一方で「旧市街」と呼ばれる歴史的な地区もあります。(新市街から車で10分ほど)
高層ビルが立ち並ぶ新市街とは打って変わって、小ぢんまりとしたカラフルな建物や、教会など歴史的な建造物も多い。
パナマは元々スペイン植民地の基地だったのですが、その時代の繁栄ぶりが窺える中々見応えのある街並みでした。
現在は観光用にコーヒーショップやバーなども多く開かれており、散歩していて楽しい街です。
しかし、この地域は中心部から一歩外れるとスラム街もあり治安が悪くなるので注意が必要。
マネー潤う新市街から一転、スラムを含めた危うい香りのするエリアも共存していてなんだか混沌とした街だなあと。
さてさてそんな新旧入り混じったパナマシティですが日程の関係でわずか一日で離れることに。
少しバタバタでしたが、パナマシティだけだったら新市街と旧市街の距離も近いのでクルーズ含めて一日で十分という気もしました。
そしてやはりパナマ運河クルーズは見どころ感MAXなのでぜひお勧めしたいです。
第2章へ続きます・・・
コジオ