商社マンのアメリカ駐在生活と就職活動について語るブログ

アメリカに赴任中の20代独身総合商社マンです。現地での仕事や生活、就職活動等について自由に書いていきたいと思います。

アメリカで1年生活してみて感じたこと10選【仕事編】

読者の皆さんこんにちは、コジオです。

早いものでアメリカに赴任してからそろそろ1年が経過しようとしている。。

この1年は赴任後の業務キャッチアップで多少ドタバタしたり、私生活でも大けがを負うなど様々なハプニングがあった。

日々の生活を営む中で赴任前に持っていたアメリカのイメージが大きく覆ったり、イメージ通り過ぎて逆に驚いたりすることも多々あったのでちょうど一年の節目ということもあり「仕事」「プライベート」に分けて感じたことを纏めたいと思う。(個人の見解が含まれていることはご了承頂きたい)

では第一弾の「仕事編」から。

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①結果至上主義だ

これはよく言われるイメージだがアメリカ人はとにかく結果に対して厳しい。

結果を出している人の意見は聞く耳を持つが、出せていない人の話は半分も聞いていない。

とにもかくにも職場での信頼を得るには周囲が納得する数字を残すこと、管理系など数字に出にくい類の仕事ならミスなく期限内に行うことを確実に行わなければいけない。

先日イチロー選手が引退会見で下記コメントを残している。

アメリカのファンの方々は、最初は厳しかったですよ。最初の2001年のキャンプなんかは「日本に帰れ」としょっちゅう言われましたよ。

 だけど、結果を残した後の敬意というのは、その迫力はあるなという印象ですね。
なかなか入れてもらえないんですけど、入れてもらった後、認めてもらった後はすごく近くなるという印象~


【全編】イチロー選手が引退会見「後悔などあろうはずがない」(2019年3月21日)

実際私も仕事で失敗をした時などアメリカ人の上司にやる気がないなら日本に帰れと罵倒されたこともあった。

特に日本からの赴任者の場合現地人以上の給料を貰っていることが多く、それ以上の価値を出せているのか自問自答の日々である。

しかし、真摯に仕事をしていれば相手が何人であれ評価してくれる、この点は確かなので努力を続けなければと思う。

②残業は"頑張り"ではなく"悪"

アメリカ人はとにかくEfficiency=効率性を重視する。

⑤でも紹介するがオンオフの切り替えを大切にし、職場では効率的に仕事をし、サッさと帰って家族と過ごす風潮だ。

実際オフィスでは残業している人はほとんどいない。

そもそも人員も残業をしない前提で補充することが多い。

そんな中で残業していたら、「業務負担も少ないのに残業するのはやり方がおかしいのでは?」という目線で見られ、むしろマイナス評価である。

最近変わりつつあるとは言うものの、まだ日本では残業=頑張りとみなす風潮もありここは大きな違いだ。

 

③ 趣味 is 仕事の人が結構いる

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アメリカ人がよく休むなんてのは真っ赤なウソだ。

年間祝日は日本の17日に対してわずか10日、また年末年始も1/1だけ休みであとは仕事なんて人も結構多い。

また、リモートワークが浸透しており、いい意味でも悪い意味でもいつでも連絡できるので休み中でもメールしてくる人もいる。

彼らは義務感で仕事をしているというよりかは、楽ではないが楽しんで仕事をしている。

もちろん家族を大切にする文化も強いのだが、それと同じくらい仕事にも重きを置く人が多くそこは意外でもあった。

④ギグ・エコノミーは実在する

アメリカと言えばフリーランス大国だ。

2018年時点で労働人口の35%を占め、またその内およそ75%はここ5年以内にフリーランスとして働き始めたというデータもあり、労働市場における成長度合いが強く窺える。(下記資料がフリーランス事情について良く纏まっている)

www.slideshare.net

 実際に生活してみてもフリーランス文化は強く根付いていると感じる。

先日Meet Upという同じ趣味や関心を持つ人が集めてイベントを開催するアプリで「スタートアップの成功体験をシェア」するイベントに参加してきた。

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ここでは老若男女問わず起業や新規ビジネスに興味のある人たちが集まっており、彼らは互いに情報交換をしたり、一緒に仕事をできる人を探しに来ている。(会場はWeworkのような共用ワークスペース

実際私にも何人か名刺を交換した方の中から「今の仕事について詳しく聞かせてくれないか」と後日連絡がきた。

この類のイベントは結構頻繁に開催されており、情報交換し互いのニーズが合致すればすぐにでも仕事を始める土壌が備わっていると感じる。

こういった個々人が自分の得意分野(専門性)を持ち込んで単発でチームを組成し期間限定で労働、終わったら解散という労働形態はギグ・エコノミーと呼ばれている。

このギグ・エコノミーは特定の組織(会社)に縛られず働けるフリーランスならではの仕組みだが、メリットは下記と考える。

・余った労働力を効率的に使える

・労働者にとっても組織に縛られないゆえ、自分の得意分野を活かせる場を見つけやすい

日本でもフリーランスは徐々に増えつつあるが、労働人口が減少していく状況下において、この労働形態の重要性は増していくと思っている。(注:私は典型的なサラリーマンです)

 

⑤オンオフの切り替えが上手だ

アメリカ人はオンオフの切り替え、緩急の使い方が非常に優れていると感じている。

彼らは長時間張りつめて集中することが難しいことを理解しており、合間に休憩をはさむことを大切にしている。

私の職場の同僚もリラックスしているときはYou Tubeのオモシロ動画をナチュラルに、大音量でに流してゲラゲラ笑っている。(日本じゃありえない)

今回は職場で頻繁に流れている下記の動画を紹介したい。


Hump Day Camel Uh-Oh! Guess What Day it is? Hump Day Camel

これは毎週水曜日に流されているのだが水曜日を"一週間の山=ラクダのこぶ"となぞらえて、今日の山を越えれば週末まであっという間に滑り落ちるだけさ!という意味合いなのだが、同僚はこの動画に合わせて「Who Who----!!」と調子よく叫び職場は笑いの渦に包まれる。

よく見ると大してとんちも効いていない内容だが、これをみてアメリカ人は爆笑している訳で、それにつられてとても愉快な気持ちになってくるから不思議だ。

しかし笑っているのも束の間、ひとたび客先から電話がかかってきた時は打って変わって真剣モードに変貌、集中して速攻で仕事を片付けるのだ。

このようにアメリカ人には"一見おチャラけているが本気出した時のパワーはすごい"タイプの人が多いと感じている。

どちらかというと日本人は逆で常に気張りがちで大事なところで集中が切れている人が多いと思うので、この点は見習うべきかと思う。

 

⑥仕事場は"遊びゴコロ"に満ちている

先程オンオフの切り替えのが上手という話をしたが、オフィスには休憩時間にリラックスできるように多くの設備が整えられている所が多い。

例えばグーグルのオフィスはゲームセンターや読書ルーム、更にはボルダリングも兼ね備えていたりするのだ。

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https://www.bloomberg.com/news/photo-essays/2018-02-23/inside-google-s-131-million-boulder-campus

 

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https://www.bloomberg.com/news/photo-essays/2018-02-23/inside-google-s-131-million-boulder-campus

 

さすがにすべての会社がこのクオリティなわけではないが、中規模会社のオフィスでも卓球台やゲームなどがあるプレイスペースを確保している企業は結構多い。

休憩時間はリラックスして社員同士のコミュニケーションを促進し、活気が生まれたり能率向上につながる。

 日本だとまだ無機質でやや殺風景な印象のオフィスも多い印象ですが、真逆ですね。

⑦過去のミスにねちねちしない

アメリカ人は注意する時は厳しく、ストレートな物言いで指摘する。

しかし一度指摘すれば、後からねちねち深堀したりすることはない。

「そういえば前はこういうミスをしていたよね」など過去を振り返って後追いして指摘したりしないし、ミスをしても次からしっかりやろう!という前向きなスタンスである。

PastよりFutureを重視する、このポジティブな姿勢が明るい雰囲気を作り出している(もちろん同じミスを2度以上行うのはNG)。

⑧ 英語はツールでしかない

アメリカに来る前は英語力の不足が仕事に支障をきたすことが多いのではと恐れていた。

しかし、結論から言うと最低限の語彙、文法力(会話文構築力)があれば意外となんとかなる。

仕事を進める上では業務の目的を理解し、自分の中で筋道を立ててやるべきことを把握すれば、多少英語力が不足していても自然と相手の話している内容も推測できるからだ。(反対に日常会話の方が予測不能なので難しい。)

むしろ英語力より大事なのは自分が何がしたいかという意志と専門性だ。

アメリカ人と話していると「~をするために~の専門知識を活かしたい」というのビジョンをクリアに持ってる人が多いと感じる。

たまに英語が得意だから海外で働きたい!という人も見かけるが得意なのは当たり前、プラスアルファでクリアな意志と専門性がないとアメリカではやっていけない。

"英語が得意だから”が通じるのは周りに英語を話せる人が少ない日本だけだ。

⑨判断基準は"Reasonable"であるか否か

アメリカで働いているとReasonableであるかないかが多くの場面で判断材料になっていると感じる。

日本にいた頃だと過去もそうだったからとか、周りもやっているから、等の理由で続いている仕事をするケースもあるが。ここアメリカではそれは判断軸とはなり得ない。

過去に行っていたやりかたも合理的でなくなったら切り捨てるし、逆に前例がないことでも合理性があれば即座に実行する。

また、職場の人と会議をしているととにかくWhy?を尋ねることが多い。

どのような根拠に基づいて判断、行動するべきか、Reason(理由)+Able(説明できる)というReasonableの意味のようにクリアに共有できるかどうかが、相手を納得させ仕事をスムーズに進めるには不可欠だ。

⑩スピードこそ正義だ

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アメリカ人と仕事をしているととにかくレスポンスの速さに驚かされる。

やりとりをして30分以上返信を待つということはほとんどないし、簡易な内容であれば数分以内ないしは数秒で返答が返ってくることも多い。

このスピード感はチャットベースで仕事をしていること、日本のメールみたいな冒頭のあいさつ文をほとんど使わないこともあるが、何より決断力の強さが寄与していると考える。

承認を求める連絡にしても"Approved"のみで返ってくることも多いし、とにかく無駄なものをはぎ取りパッパと応対することが望まれる。また先送りにすることなく即決する。

日本以上にスピード感に対しては厳しい視線を持つのでこの点はかなり鍛えられた。

 

以上、アメリカで1年間仕事してみた感想10選でした。

次回は私生活、private編をお届けしたいと思います。

 

コジオ